職種研究

ゲームプロデューサー・プランナーの仕事とは

リリースしてからが本番のゲーム運営を担う仕事です。企画選定から数字を追った改善、プレイヤーとの向き合い方までを紹介します。

公開日 / 最終更新日

運営 株式会社Hal / 編集 PREJOIN 編集部 / 監修 岩本 晃典(株式会社Hal 代表取締役)

ゲームプロデューサーとプランナーがモニターの前で打ち合わせをしている様子

仕事の解説

ゲームプロデューサー・プランナーとは

ゲームプロデューサーは、1つのゲームタイトルの事業全体に責任を持つ仕事です。どんな企画を選び、どれだけの予算を開発と広告に投じ、リリース後にどう運営していくかを、長期的な視点で判断していきます。プランナーは、ゲームの中身、たとえばイベントの企画やゲームバランスの設計を担当する仕事で、プロデューサーと近い距離で協力しながらタイトルを育てていきます。

スマートフォンの画面に継続率を示す曲線が表示されている様子

スマートフォンゲームの多くは、リリースした日がゴールではなくスタートです。何年にもわたって運営を続け、プレイヤーの声を聞きながら手を打ち続けることで、初めて長く遊ばれるタイトルになります。企画を選ぶ段階から、この仕事は始まっています。誰に届けたいのかを曖昧にしたまま「面白そう」というだけで進めた企画は、広告の出し先も遊びの手触りも定まらず、後になって苦しむことが多いといわれます。

仕事の流れ

ゲーム運営のサイクル
  1. 企画を選ぶ:誰に届けたいかを見極める
  2. 開発・広告費を配分:予算の使い方を決める
  3. リリース:想定外の対応にも備える
  4. 数字を見て改善:離脱している段階を探る
  5. プレイヤーの声に向き合う:レビューや問い合わせに対応する

最後の項目から最初の項目に戻り、繰り返します。

リリースはゴールでなく、数字と声を見ながら改善を続ける循環の始まりです。

日々の仕事は、日次で更新される利用状況のデータを確認するところから始まることが多いです。ダウンロード数や継続率、売上といった数字を見ながら、気になる変化があればその原因を探ります。上の図のように、リリース直後は想定外の不具合や急な負荷への対応に追われることもあり、運営が始まってからは、月ごとのイベントや収益の設計を通じて数字を積み上げながら、プレイヤーの声やレビューにも向き合います。ダウンロードした人のうち、翌日も遊ぶ人、しばらく後も残る人、実際に課金する人は、それぞれの段階で少しずつ減っていきます。どの段階で人が離れているのかを見極めることが、次の一手を考える出発点になります。

やりがいと大変さ

やりがいと大変さ
やりがい大変さ
手応え育てたタイトルに遊び続ける人が増える数字は容易には伸びず施策が外れる日もある
向き合うもの良いアップデートへのプレイヤーの反応障害やトラブルへの真夜中の対応
求められる姿勢長期的な視点でタイトルを育てる信頼に関わる問題を隠さず公表する誠実さ
長く遊んでもらえる喜びと、数字が伸び悩む日々が同居する仕事です。

自分が育てたタイトルに、長く遊び続けてくれるプレイヤーが増えていく過程を見られるのは、この仕事の大きな喜びです。一方で、ダウンロード数や継続率、売上といった数字は容易には伸びず、うまくいかない施策も少なくありません。有償のアイテムに関わる表示の誤りのような、信頼に関わる問題が発覚することもあります。そうした場面では、都合の悪い事実を隠さずに公表し、対応する誠実さが、結果として長期的な信頼を守ることにつながります。

向いている人

ゲームが好きで、同じくらい「遊んでいる人」に関心を持てる人に向いています。数字の向こうにいる一人ひとりのプレイヤーの気持ちを想像できる力は、この仕事の中心にある資質です。数字と気持ちの両方から考えられる人、うまくいかない日があっても次の一手を考えるのを楽しめる人にも向いています。目先の売上だけを追うのではなく、1年後、2年後にどんなタイトルになっていてほしいかを思い描きながら、日々の判断を積み重ねられる人が、長く愛されるタイトルを育てます。

キャリアパス

ゲームプロデューサーのキャリアの段階
  1. 若手 プランナー・データ分析:運営の現場を経験する
  2. 中堅 ディレクター・プロデューサー:1タイトルの事業に責任を持つ
  3. その先 複数タイトルを統括:新規タイトルの立ち上げを任される
  4. 多様な道 マーケやCSから運営の中心へ:職種をまたいで進む人も多い
運営の現場から、複数タイトルや新規の立ち上げへと役割が広がります。

最初はプランナーやデータ分析の担当として運営の現場を経験し、そこからディレクターやプロデューサーへと進んでいく道が一般的です。マーケティングやカスタマーサポートの立場から運営の中心に進む人もいます。1つのタイトルの事業責任者としての経験を積んだ後は、複数のタイトルを統括する立場や、新規タイトルの立ち上げを任される立場に進んでいきます。プロデューサー、ディレクター、プランナー、データアナリスト、マーケター、カスタマーサポートといった職種は、それぞれ役割は違っても「どうすればこのゲームを長く愛してもらえるか」という同じ問いに向き合っています。

就活対策

この職種で求められる力

ゲームプロデューサー・プランナーに求められる力
  • 数字を読む力継続率や課金率をつなげて考える
  • 共感力数字の向こうにいる人の気持ちを想像する
  • 誠実さ起きてほしくないことにも正直に向き合う
数字とプレイヤーの気持ち、両方から考える力が問われます。

ダウンロード数、継続率、課金率といった数字を掛け算でつなげて考える力と、その数字の向こうにいるプレイヤーの気持ちを想像する力の両方が求められます。数字だけを追うと施策が独りよがりになり、感覚だけに頼ると根拠のない判断になります。また、障害や不具合、表示の誤りといった「起きてほしくないこと」に誠実に向き合う姿勢も大切です。長期的な視点で物事を計画する力も欠かせません。

学生のうちに準備できること

普段から遊んでいるゲームについて、「なぜこのイベントが今のタイミングで来たのか」「なぜこの仕組みになっているのか」を考えてみると、運営の視点が少しずつ身についてきます。数字を扱うことへの抵抗感を減らしておくことも役立ちます。ゲームに限らず、何かのコミュニティやサービスを長く使い続けた経験を振り返り、「なぜ続けているのか」を言語化してみるのも良い準備です。

複数のゲームを比較して、ジャンルやターゲットによって遊び方や課金の仕組みがどう違うかを観察してみるのもよい練習になります。同じジャンルでも、届けたい相手が違えば工夫の仕方も変わることに気づけると、企画選定の視点が身についていきます。

選考で見られやすいポイント

面接では、数字とプレイヤー心理の両方から物事を考えられるかどうかがよく見られます。施策や判断について話すときに、根拠となる数字と、そこにいる人の気持ちの両方に触れられると、この仕事に近い視点が伝わります。うまくいかなかった経験にどう向き合ったかも見られやすいポイントで、失敗や問題が起きたときに隠さずに誠実に対応した経験があれば、信頼を大切にするこの仕事との相性を示す材料になります。

体験を ES・面接で語るには

職業体験で企画を選んだり、運営の数字を見ながら改善を考えたりした経験があれば、なぜその判断をしたのか、数字とプレイヤーの気持ちのどちらを、どう根拠にしたのかを振り返ってみてください。単に「数字が良くなった」で終わらせず、判断の過程を具体的に語ることが説得力につながります。

トラブルやうまくいかない場面への対応を経験していたら、そのときにどう向き合ったかを正直に話すとよいでしょう。長期的な視点を持って何かに取り組んだ経験があれば、それも良い題材になります。目先の結果だけでなく、先々どうなっていたいかを見据えて今の行動を決めた経験を語れると、運営という仕事への理解の深さが伝わります。

出典・この記事について

本記事は、PREJOIN 編集部(株式会社Hal)が、各社の有価証券報告書・決算資料・公式サイトなどの公開情報と公的統計をもとに作成しています。数値は作成時点のもので、最新の情報は各出典をご確認ください。

内容の誤りや古くなった情報にお気づきの場合は、info@hal-corporation.com までお知らせください。

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リリースしてからが、本番だ。 — スマホゲーム運営プロデューサーの1年

架空のゲーム会社の運営プロデューサーになって、新作スマホゲームの企画からリリース、運営3か月、1周年までを1人で預かります。選択に連動して動く運営パネルで、DL・継続率・レビュー・投資回収率を追いかけ、ローンチ直後の障害対応や10か月目の発覚を越えて、長く愛されるタイトルを目指します。