就活ノウハウ

インターンは地方学生が不利? 距離の差を埋める探し方と今日からできる動き方

地方の学生がインターンで不利になりやすいのは、距離とお金・情報・日程の3つです。学生調査のデータをもとに、オンラインを最初のふるいにして対面を厳選する進め方、交通費の確かめ方、長期休暇に予定をまとめる年間の動き方、情報の差を埋める今日からできる4つの行動を紹介します。

公開日 / 最終更新日

運営 株式会社Hal / 編集 PREJOIN 編集部 / 監修 岩本 晃典(株式会社Hal 代表取締役)

地方の自宅から、大学生がノートパソコンでオンラインのプログラムに参加している様子

解説

地方の学生がインターンで不利になりやすいのは、「距離とお金」「情報」「日程」の3つです。ただし、どれも工夫で差を小さくできます。オンラインで広く試して候補を絞り、対面は交通費の支給や日程をよく見て厳選する。この順番で動けば、都市部の学生と同じように経験を積めます。

地方の学生が「不利」と感じる3つの理由

地方の学生がインターンで苦労しやすい理由は、主に次の3つです。

地方の学生が感じやすい3つの壁
  • 距離とお金都市部への交通費や宿泊費が、参加するたびにかかる
  • 情報キャンパスや友人から入ってくる募集の情報が少なくなりがち
  • 日程移動に時間がかかり、平日の対面参加が難しい
距離とお金、情報、日程という、地方の学生がつまずきやすい3つの点を示した図です。

1つ目は、距離とお金です。対面のプログラムは都市部で開かれることが多く、参加するたびに交通費や宿泊費がかかります。数日間のプログラムなら、その負担はさらに大きくなります。

2つ目は、情報です。都市部の大学に比べて、キャンパスで開かれる企業説明会や、同じ業界を目指す友人から入ってくる情報が少なくなりがちです。

3つ目は、日程です。移動に時間がかかるため、授業のある平日に対面のプログラムへ参加するのは簡単ではありません。

キャリタスが2027年卒の学生モニターに行った調査では、応募先を探すときに「交通費の支給や補助があること」を「とても重視した」人が25.4%、「やや重視した」人が30.1%いました。回答者のコメントには「地方に住んでいるため、交通費が出るところや、学業に支障をきたさない日数を重視しました」という声もあります。

さらに、対面への回帰も進んでいます。マイナビの「2027年卒 大学生キャリア意向調査(中間総括)」では、参加したインターンシップ・仕事体験が「対面のみ」だった学生は24.6%で前年から3.6ポイント増え、「WEBのみ」は5.7%でした。対面のプログラムが増えるほど、移動の負担がある地方の学生には工夫が必要になります。

オンラインを「最初のふるい」にする

同じマイナビの調査のコメントでも、地方に住む学生や時間を取りにくい学生にとって、WEBでの開催は非常に有効な手段であることに変わりはない、と述べられています。

距離の差を埋める一番の方法は、オンラインを「最初のふるい」として使うことです。いきなり遠くの対面プログラムに申し込むのではなく、まずオンラインでいろいろな業界・企業に触れ、「実際に行って確かめたい」と思えた企業だけ、対面に時間とお金を使います。

距離の差を埋める3つのステップ
  1. オンラインで広く試す:移動なしで複数の業界・仕事に触れる
  2. 候補を絞る:行って確かめたい企業を選ぶ
  3. 対面で確かめる:交通費の支給や日程を確認して厳選する
オンラインで広く試し、候補を絞り、対面で確かめる進め方を示した図です。

オンラインは平日の夕方にも参加しやすいのが強みです。キャリタスの同じ調査では、学期中に参加しやすい日程として平日の夕方以降を選んだ人が、対面形式では3割前後、オンライン形式では6割前後でした。授業を休まずに参加できるので、学業との両立もしやすくなります。

オンラインにも、決まった日時にビデオ会議でつながるライブ型と、好きな時間に課題に取り組む形式があります。PREJOINのバーチャルインターンは後者で、企業の実際の仕事をモデルにしたワークに、選考なし・無料で取り組めます。日程を合わせる必要がなく、住んでいる場所や学年を問わず取り組める形式です。オンラインで得をする参加のしかたは、オンラインインターンは意味ない?で詳しく紹介しています。

対面に行くなら、ここを確かめる

対面のプログラムに参加すると決めたら、申し込む前に次の点を確かめましょう。

  • 交通費・宿泊費の支給があるか:募集ページに書かれていない場合は、問い合わせ窓口で確認してもかまいません

  • 支給の条件:上限額、対象となる交通手段、領収書が必要かどうかを事前に確認します

  • 日数と開催時期:長期休暇中の開催か、授業と重ならないか

  • オンライン参加や地方会場の選択肢があるか:同じ企業が複数の開催地や形式を用意していることがあります

移動の負担を減らすには、日程をまとめる工夫も役立ちます。夏休みや春休みの同じ週に、同じ地域で開かれる複数のプログラムを入れれば、1回の移動で複数社を回れます。応募締切と開催日を1つのカレンダーにまとめておくと、組み合わせを考えやすくなります。

大学生が駅のホームで小さなキャリーケースを持ち、スマートフォンで予定を確認している様子

1年の流れで考えると、動き方はさらに整理しやすくなります。授業のある時期はオンラインで幅広く試し、長期休暇に対面の予定をまとめる、というリズムです。

地方の学生の1年の動き方の例
  1. 春〜初夏 オンラインで業界や仕事を比べる
  2. 夏休み前 対面で行きたい企業を絞る:交通費の支給と日程を確認
  3. 夏休み 同じ週・同じ地域の対面にまとめて参加
  4. 秋 オンライン座談会などで理解を深める
  5. 冬〜春休み 志望度の高い企業の対面にもう一度参加
授業期間はオンラインで試し、長期休暇に対面の予定をまとめるリズムを示した図です。

春から初夏はオンラインで業界や仕事を比べ、夏に行きたい企業を絞ります。夏休みには、絞った企業の対面プログラムを同じ週・同じ地域にまとめて参加します。秋は授業に戻りながら、夏に気になった企業のオンライン座談会などで理解を深めます。冬から春休みは、志望度が高まった企業の対面プログラムにもう一度足を運ぶ時期です。移動の回数を年に2回程度にまとめるつもりで計画すると、費用の見通しも立てやすくなります。

情報の差を埋める、今日からできること

情報の少なさは、探す経路を増やすことで補えます。今日から始められるのは、次の4つです。

  1. 大学のキャリアセンターに一度行ってみる:大学あてに届く募集や、地元企業・卒業生の情報があります。遠方のプログラムに参加した先輩の話を聞けることもあります

  2. スカウトサービスにプロフィールを登録する:住んでいる場所に関係なく、企業から声がかかる仕組みです。自分では見つけられなかった企業を知るきっかけになります

  3. 気になる企業の採用ページをブックマークする:就職情報サイトに載らない募集や、オンライン開催の情報が出ることがあります

  4. オンラインの就活イベントに参加する:移動なしで、一度に多くの企業の話を聞けます

探す経路ごとの使い分けは、インターンの探し方で詳しく整理しています。

地元で働く選択肢も並べて考える

地方の学生の強みは、地元の企業や自治体のプログラムに参加しやすいことです。都市部の企業だけを候補にすると移動の負担ばかりが目立ちますが、地元にも魅力的な仕事はあります。

都市部の企業と地元の企業を、はじめから分けて考える必要はありません。オンラインで都市部の企業に触れ、対面では地元の企業に参加してみる、といった組み合わせもできます。両方を体験したうえで働く場所を選べば、あとで迷ったときにも納得のいく判断ができます。

不利を「語れる経験」に変える

地方からインターンに参加した経験は、工夫した分だけ選考で話せる材料になります。限られた日程と予算の中で、どう優先順位をつけて参加先を選んだか。オンラインで何社を比べ、どんな基準で対面の企業を絞ったか。こうした過程は、計画を立てて動く力を示すエピソードになります。

そのためにも、参加したプログラムごとに「面白かったこと」「意外だったこと」「次に確かめたいこと」の3行をメモに残しておきましょう。部活やアルバイトと並行して進める場合は、部活とインターンの両立も参考になります。

よくある質問

地方の学生は、インターンに参加しないと就活で不利になりますか?

インターンは本番の選考そのものではありません。大切なのは、仕事や会社を知ったうえで、自分の考えを語れるようになることです。対面に何社も行けなくても、オンラインを活用し、少数の対面プログラムを厳選すれば、十分に準備はできます。

交通費が出ないインターンには参加しないほうがよいですか?

一概には言えません。どうしても確かめたい企業なら、自費でも行く価値はあります。一方で、まだ興味の段階ならオンラインで参加できるプログラムを優先し、交通費をかけるのは志望度が上がってからにする、という考え方もあります。

長期休暇にまとめて上京するのはありですか?

移動と宿泊の負担をまとめられるので、よい方法です。同じ時期・同じ地域で開かれるプログラムを早めに探し、応募締切と開催日をカレンダーにまとめて計画を立てましょう。

地元の企業のインターンはどうやって探せばよいですか?

大学のキャリアセンターや、自治体・地域の経済団体が案内する情報が入口になります。就職情報サイトでも、勤務地や開催地で絞り込んで探せます。

出典・この記事について

  1. キャリタス「2027年卒 インターンシップ等に関する特別調査」2026年4月(応募先を探す際に重視したこと(交通費の支給や補助)、学生のコメント、学期中に参加しやすい日程)
  2. マイナビ「2027年卒 大学生キャリア意向調査(中間総括)」2025年10月(開催形式(対面のみ・WEBのみ)の割合と、地方の学生にとってのWEB開催に関するコメント)

本記事は、PREJOIN 編集部(株式会社Hal)が、各社の有価証券報告書・決算資料・公式サイトなどの公開情報と公的統計をもとに作成しています。数値は作成時点のもので、最新の情報は各出典をご確認ください。

内容の誤りや古くなった情報にお気づきの場合は、info@hal-corporation.com までお知らせください。

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