オンラインインターンは意味ない? 対面との違いと得をする参加のしかた
オンラインインターンは意味がないのか。対面回帰が進む今の調査データと、平日の夕方でも参加しやすいオンラインの強みを整理しました。向いている人の特徴、受け身にならない5つの参加のしかた、ライブ型と好きな時間に進める型の使い分け、服装などのよくある疑問にも答えます。
公開日 / 最終更新日
運営 株式会社Hal / 編集 PREJOIN 編集部 / 監修 岩本 晃典(株式会社Hal 代表取締役)

解説
オンラインインターンは、意味がないわけではありません。職場の雰囲気を肌で感じるのは対面にかないませんが、移動がなく平日の夕方にも参加しやすいため、「いろいろな業界・仕事を短時間で比べる」目的にはむしろ向いています。対面とオンラインを役割で使い分け、参加中に受け身にならない工夫をすれば、得られるものは十分にあります。
「オンラインインターンは意味ない」と言われる理由
オンラインのプログラムに物足りなさを感じる声は、主に次のようなものです。
画面越しでは、職場の雰囲気や社員同士の関係が分からない
カメラをオフにして聞くだけになり、参加した実感が残らない
長時間だと集中が続かない
グループワークで発言のタイミングがつかめない
実際、対面への回帰は進んでいます。マイナビの「2027年卒 大学生キャリア意向調査(中間総括)」によると、これまでに参加したインターンシップ・仕事体験の開催形式が「対面のみ」だった学生は24.6%で、前年から3.6ポイント増えました。一方、「WEBのみ」は5.7%で、2024年卒と比べて26.5ポイント減っています。企業側でも、「全て対面」と答えた割合が50.6%、「全てWEB」は4.7%でした。
同じ調査のコメントでは、職場の雰囲気や人間関係を肌で感じられる対面の体験の価値が挙げられています。そのうえで、地方に住む学生や、学業などで時間を取りにくい学生にとって、WEBでの開催は非常に有効な手段であることに変わりはない、とも述べられています。
データで見る、オンラインの強み
オンラインの一番の強みは、参加できる時間帯の広さです。キャリタスが2027年卒の学生モニターに学期中に参加しやすい日程を尋ねた調査では、対面形式で平日の夕方以降を選んだ人は3割前後にとどまりました。オンライン形式では、平日の夕方以降を選んだ人が6割前後にのぼります。
| 対面 | オンライン | |
|---|---|---|
| 参加しやすい時間 | 土日や長期休暇が中心 | 平日の夕方以降も選びやすい |
| 移動・費用 | 移動時間と交通費がかかる | 移動がなく自宅から参加できる |
| 得られるもの | 職場の雰囲気や人の関係 | 複数の業界・仕事を比べる機会 |
| 向いている段階 | 志望企業を確かめたいとき | まだ幅広く比べたいとき |
授業やアルバイト、部活がある学期中は、平日の昼間に会社へ出向くのは簡単ではありません。オンラインなら、授業が終わったあとの時間でも参加できます。移動がないので、交通費や移動時間もかかりません。
また、同じ調査では、オンラインのプログラムで適切だと思う1日あたりの所要時間として、「1時間〜2時間未満」が30.3%で最も多くなりました。回答者のコメントには「オンライン開催の強みは1日に複数参加できること」という声もあります。短い時間で区切られたプログラムをいくつか組み合わせれば、1日で複数の業界を比べることもできます。
オンラインが向いている人・対面が向いている人
どちらが上かではなく、目的で使い分けるのが現実的です。
オンラインが向いているのは、次のような人です。
まだ志望業界が決まっておらず、いろいろな仕事を比べたい人
地方に住んでいて、都市部の企業に通うのが負担になる人
学期中で、平日の昼間に時間を取りにくい人
部活やアルバイトで、まとまった日程を空けにくい人
一方、志望する企業がある程度絞れていて、職場の雰囲気や一緒に働く人を確かめたい段階なら、対面のプログラムに時間を使う価値があります。
おすすめは、オンラインで幅広く試して候補を絞り、絞った企業の対面プログラムで確かめる、という順番です。地方に住んでいる人の具体的な進め方は、インターンは地方学生が不利?で詳しく解説しています。
オンラインで得をする参加のしかた
オンラインの弱点である「受け身になりやすい」「社員と話しにくい」は、参加のしかたでかなり補えます。キャリタスの同じ調査では、社員との接点が「十分にあった」プログラムは「大変満足」が68.5%、「ほとんどなかった」プログラムでは11.6%でした。オンラインでも、社員と話す機会を自分から取りにいくかどうかで、満足度は大きく変わります。

今日から意識できるのは、次の5つです。
聞きたいことを2つ用意してから参加する:「若手のうちに任される仕事は何か」など、その会社で働く姿が想像できる質問にします
指示がなければカメラはオンにする:表情が見えると、社員もグループのメンバーも話しかけやすくなります
チャット欄を使う:発言のタイミングがつかめないときは、チャットで質問や意見を書き込むだけでも参加の実感が変わります
グループワークでは役割を1つ引き受ける:書記や時間を見る係など、小さな役割でも手を動かすと内容が頭に残ります
終了後5分で3行メモを残す:面白かったこと、意外だったこと、次に確かめたいことを書いておきます
参加前の準備も、対面より少し手間がかかります。移動がない分、準備を後回しにしやすいので、前日と当日の流れを決めておくと慌てずに済みます。
- 前日 案内メールと服装の指定を読み直す:参加URLとアプリの状態も確認
- 開始前 通信・音声・背景を確かめる:通知の音は切っておく
- 参加中 質問・チャット・役割で関わる
- 終了後5分 3行メモを残す:面白い・意外・次に確かめたいこと
前日は、案内メールの参加URLと持ち物、服装の指定を読み直し、使うアプリが最新の状態かを確かめます。当日は、通信が安定する場所を確保し、イヤホンやマイクの音が問題ないかを開始前に試しておきましょう。背景に私物が映り込まないか、通知の音が鳴らない設定になっているかも一度見ておくと安心です。
自宅の通信が不安定なときは、大学の空き教室やキャリアセンターの個室を使えることもあります。大学によって扱いが違うので、早めに窓口で聞いておくと当日の選択肢が増えます。
「ライブ型」と「好きな時間に進める型」
オンラインのプログラムには、大きく2つの形式があります。
| ライブ型 | 好きな時間に進める型 | |
|---|---|---|
| 参加のしかた | 決まった日時にビデオ会議で参加 | 空いた時間にブラウザで取り組む |
| 強み | 社員とその場で話せる | 日程を合わせずに仕事に触れられる |
| 弱み | 日程を合わせる必要がある | 社員とリアルタイムでは話せない |
| 向いている使い方 | 社員に質問して理解を深める | 気になった仕事をすぐ試す |
1つは、決まった日時にビデオ会議でつながるライブ型です。社員の説明を聞き、グループワークや座談会に参加します。社員とその場で話せるのが強みですが、日程を合わせる必要があります。
もう1つは、決まった日時がなく、好きな時間にブラウザで課題に取り組む形式です。PREJOINのバーチャルインターンはこちらにあたり、企業の実際の仕事をモデルにしたワークに、選考なし・無料で取り組めます。社員とリアルタイムで話す場はありませんが、空いた時間に一人で集中して仕事の中身に触れられます。
ライブ型で社員と話し、好きな時間に進める型で仕事を試す。2つを組み合わせると、オンラインの弱点を補い合えます。
オンライン参加を就活に生かすには
オンラインで参加したプログラムも、選考で話す材料になります。大切なのは、開催形式ではなく「何に取り組み、何を感じ、どう考えが変わったか」を語れることです。
そのために、参加後の3行メモを続けておきましょう。複数の業界を比べた経験は、「なぜこの業界を選んだのか」を話すときの説得力になります。短いプログラムをどのくらい回ればよいかは1dayインターンは意味ない?、探し方の全体像はインターンの探し方にまとめています。
よくある質問
オンラインインターンの服装はどうすればよいですか?
募集ページや案内メールの指定に従います。「服装自由」と書かれていれば、清潔感のある普段着で問題ないことが多いです。指定がなく迷うときは、襟のあるシャツなど、画面に映ったときに落ち着いて見える服を選ぶと安心です。
何分前に入室すればよいですか?
案内に指定があればそれに従います。指定がなければ、開始の5〜10分前には接続を確かめておくと、音声や映像のトラブルがあっても落ち着いて対応できます。
途中で退出してもよいですか?
やむを得ない事情があるときは、事前に担当者へ連絡し、退出するタイミングで一言伝えるのがマナーです。授業などで途中退出が分かっている場合は、申し込みの段階で伝えておきましょう。
オンラインだと企業の印象に残りませんか?
形式そのもので印象が決まるわけではありません。質問をする、チャットで意見を書く、グループワークで役割を引き受けるなど、自分から関わる姿勢は画面越しでも伝わります。
出典・この記事について
- マイナビ「2027年卒 大学生キャリア意向調査(中間総括)」2025年10月(開催形式(対面のみ・WEBのみ)の割合、企業のWEB活用度合い)
- キャリタス「2027年卒 インターンシップ等に関する特別調査」2026年4月(学期中に参加しやすい日程、オンラインで適切な所要時間、社員との接点別満足度)
本記事は、PREJOIN 編集部(株式会社Hal)が、各社の有価証券報告書・決算資料・公式サイトなどの公開情報と公的統計をもとに作成しています。数値は作成時点のもので、最新の情報は各出典をご確認ください。
内容の誤りや古くなった情報にお気づきの場合は、info@hal-corporation.com までお知らせください。
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